シニア(元サラリーマン)の強みは、なんと言っても「経験」

シニア(元サラリーマン)の強みは、なんと言っても「経験」
確かに最新のスキルは持ち合わせていない。
経験を過去の実績と考えると、これからの仕事に役立つのだろうかと不安になる。
当然の疑問だと思う。
シニアだからと言って、誰でも「使える経験」を持っているとは限らない。

私は、過去のある時点に実際に経験した事実そのものは経験と言わず、体験と呼んでいる。
体験は、その人が持つ属人的な経験であり、他のヒトや現在&将来に役立つ経験に昇華させる前の原石みたいなものではないか。
シニアの場合、「使える経験」をもつためには、二つの属人性からの切り離しが必要だ。
一つは、就社意識(勤めていた会社に持っていた’belong to’の意識)からの卒業、つまり心の退職だ。
もう一つは、自分のスキルをどこでも活用しうるように汎用性を高めようとする努力だ。

上記の二つの切り離しは、心構えの問題と言える。
定年退職後も充実した心豊かな人生を送るために、そして社会に貢献できる生き方を構築するために、是非とも体験の「経験化」に取り組んでもらいたい