経営者の度量が広くなければ会社は強くなれない

企業における人材活用とか人事のあり方を考える場合、我々は企業(組織)と社員(人材)を対立概念で捉えてしまいがちではなかろうか。
「人材を人財と書き換えて社員を大切にすると言えば対立しない」といった問題ではない。
ところが、先日安田直裕さんという方が囲み記事の中で「個が強くなれば、その集合体である組織は強くなる。...組織の成長・発展に向け、誰もが何でも意見が言え、失敗を恐れず挑戦する風土が生まれるだろう。」と述べていらした。
全くその通りだと思う。
つまり、社員次第で社員と企業は順接でつながりうる関係なのだ!

確かに社員一人一人が強くならなくちゃ会社は強くならないけれど、「強い経営者」の下で働く社員にとっては、強くなること自体が相当高いハードル(無茶振り)ではなかろうか。
「強い経営者」が「強い社員」の行動や発言を(自分の考えとは異なっていても)リスペクトして受入れ、更には後押しするくらいの度量もたないと、「強い社員」は育たず、結果として社員の集合体である会社が強くなることはできない。
大企業であれば度量の狭いトップであっても他の経営層や中間管理職に度量の広い人材を得れば、彼(彼女)の下で「強い社員」が育つ可能性はあるかもしれない。
しかしトップの度量が狭ければ、中小企業では「強い社員」は絶対に育たない。