シニア活用のチャンス!
1/4付の日経が「ハローワークで職を探すシニアが10年間で2.2倍に増えた」ことを報じていた。しかし、ハローワークを介した就職率は現役世代よりぐっと低いそうだ。
「ハローワーク池袋の担当者は『シニアには事務職の人気が高いが、求人はマンション管理や清掃などが集まりやすい』と明かす。」とのこと。
これまで面談してきた多くのシニアの声を踏まえ、私は今の実態を次のように捉えている。
- ハローワークに足を運ぶシニアの多くは、金銭的な必要からそうしている。希望に沿わない仕事内容でもできれば就職したいはずだが、それでも就職率は低い。
- ハローワークが把握していない圧倒的多数のシニアのうち、半分近くは「働きたい」気気持ちを持っている。しかし、どうやったら自分の条件に合った「働きの場」にアプローチできるかわからず、あきらめている。
- 特に大企業のホワイトカラー層のシニアが、その機会に恵まれず苦労している。
医学的な知見によれば、健康なシニアでも年をとるほど確実に体力は衰えるが、知力はキープできる。確かに記憶力等は低下していくが、経験に基づく知恵がそれをカバーする。
従来のメンバーシップ型雇用では、若手を育てて企業に合った人材にしたい気持ちもわかるが、これからは人材の流動性が高まるため、いつまでも育てた社員の多くを囲って置くわけにもいかないだろう。
特に中小企業の場合、経営変革に必要な人材確保がますます難しくなるなか、必要なスキルや経験を持つシニアをジョブ型雇用(正規雇用でなくてもよい)で即戦力として活用することを真剣に考えるべきではないか。(体力の限界などもあり、活用コストは現役世代よりもずっと低くて構わない。)
中小企業の経営者の皆さん、シニアを戦力として使えるチャンスです!
行政や人材紹介機関の皆さん、このマッチングを実現するチャネルを広げてください!