IT化の本質は「システムに合わせて仕事のやり方を変えること」なんだ!
「日本のIT投資」に係る日経新聞記事(2025/2/1付)で次の文章をみつけて、思わず「えっ?」と叫んでしまった。
「システム投資後も既存の働き方にこだわり、IT化による業務の効率化が進まない。」
私が大手日系銀行ニューヨーク支店で働いていた頃、取引先の大手商社米国現地法人がSAP(基幹システム)導入に取組んでいた。私は、その商社の財務担当者の一言が忘れられない。
「SAPに合わせて仕事のやり方を変えるよう各事業部にお願いしているが、猛烈な反発を食らっている。SAPに合わせて仕事を変えなくちゃ、SAPを導入する意味がないのに…」
あれから約25年、この間に日本の生産性は他の先進諸国の生産性の後塵を拝することになってしまった。
何故か?
IT化の本質は「システムに合わせて仕事のやり方を変えること」なんだ!
日本の多くの企業は、自分たちのやり方に合わせてシステムをつくろうとしてきたのではないか?
これじゃあ、良くて改良レベル、変革には程遠い。