シニアの皆さん、もっと社会に貢献しよう!
世界の主要先進国(欧米)では、グローバル化やデジタル技術の急速な発展に伴い、その波に乗れた国民(ハイテク産業や金融で働く人々)と乗り遅れた国民(伝統的な製造業労働者など)との間で所得や資産の格差が拡大し、社会の分断が進行してきたと言われている。さらには、伝統的な価値観と異なる移民の増加が乗り遅れた国民の不安心理や不満を高め、社会の分断が一層深まってきている。
日本はどうか?
日本は現在、幸いにも深刻な分断までには至っていないが、現役を退いたシニア層と現役世代(特に若者)の分断は特に注意すべきものと、私は考えている。
どんどん人口構成比で上昇していくシニア層が、年金・医療費などの主たる受け手に甘んじ、あえて言えば消費の重要な担い手になりうるとしても、供給サイド(働いて稼ぐ側)でもっと社会に貢献する努力をしないと、現役世代の更なる疲弊を招き、日本はますます落ちぶれていくことにならないだろうか?
現役世代の皆さん、シニア層に「やりがい感じて頑張れる働きの機会」を積極的に提供してください!
健康なシニア層の皆さん、仕事以外の生活に重心を移しながらも、積極的に自分の得意を磨いて供給サイドにも貢献する「準現役の生き方」を追求しませんか!
シニア層がもつ「経験の蓄積と知恵(=知見)」を前向きに活かすことで、現役世代の生産性は必ず向上するはずだ。
日本のこれからを支えていく現役世代が元気に活躍してその活躍に見合った豊かな生活を実現するため、シニア層の生き方変革と、シニア層に対するネガティブな印象を乗り越えてシニア層の活用に舵を切る現役世代の意識改革を提案したい。