45歳定年制発言をどう考えるか?
サントリー新浪社長の 「45歳定年制」発言が注目され賛否両論が報じられている。「寄らば大樹」と会社に甘える大企業社員に叱咤(賛)、経営側の努力不足を棚に上げ社員ばかりに無理を押付け(否)といった論調が多い。しかしこの発言は、いつまでも従来の雇用慣行にしがみつき、何か変えようとすればどっちの得なのか損なのか議論する内向き思考から抜け出せない労使双方に対する問題提起と捉えるのが正しいのではないか!世界経済の大きな構造変化の中で勝負できる人材をどう育成してゆくべきか、少子高齢化が進み人生100年時代に向かう中で、個人の幸せ感 wellbeingを高め企業業績を上げる雇用のあり方をどうすべきか、こういう視点で労使がしっかり議論していくべきではないか。何かを変える際、短期的には必ず損得や痛みを伴うことを免れない。痛む側への救済は講じつつ、正しい方向への変革を曲げてはいけないと考える。