機会の平等がキー!
日本が抱えている色々な課題や問題に、「機会の平等(均等)」の視点を取り込むことで、もっと良い政策や対策を打てるのではなかろうか。
男女の雇用については、ようやく均等の考え方が定着してきたようにみえる。
育児の問題については、貧富の差や婚外子か否かにかかわらずすべての子供に質の高い教育を可能にするために何をしたら良いのかという視点(教育機会の平等)を徹底することで、自ずと限られた財源の優先順位が決まるのではないか。
経済の活性化や成長力を高めるために労働力の流動化/人材の流動化を高めるべきだという議論がなされている。
そのとおりと考えるが、一方で人材の流動化を、個人が働きの場のチョイス(機会)を自由に選択できるようにすることと捉えるのも重要ではないか。
これまで随分と会社に傾斜していた「会社と個人との力関係」を見直し対等な関係に近づけることと理解したい。
シニアの雇用についても然り。最近70歳までの雇用努力義務が法律に定められ、論者によっては人生100年を見据え80歳定年制を主張する人もいる。
仕事を希望するシニアが長く働けるようになるのは結構なことであり、年金など社会保険の財源確保の上でも良いことだろう。
しかし気になることがある。
人生はたったの1回。
結果として、いつまでも同じ企業で働く(80歳まで?)ことが慫慂されてはもったいない。
異なる働きの場を経験することは、人生経験を豊かにすることにつながり、またこれまでの知見を他の働きの場で発揮できれば経済の活性化にも資するのではなかろうか。
シニアがやりがい感じて働ける = 雇用の延長じゃないだろう。