元気な元サラリーマンのウェルビーイングを高めたい!

ウェルビーイングは、「肉体的、精神的、そして社会的に満たされた状態=幸福感」とされている。
これを幼少期から亡くなるまでの時間軸でみてみよう。

「肉体的に満たされた状態」は歳をとるにつれて減少していく。但し、本人の健康意識と実践次第で、減少していく度合いを落とすことはできる。

一方、「精神的に満たされた状態」「「の変化と歳の変化(老いること)との間には、明確な相関はみられない。つまり、精神的に満たされた状態は、歳をとるにつれ減少していくわけではなく、肉体的な状態や本人の心持ち、そしてあらゆる環境(種々の社会状況)が複雑に絡み合って決まるものと思われる。例えば、老いて若い時に比べたら肉体的な状態は悪化しても、本人がその状況を自然の摂理と受け止め、かつ家族との関係(最小の社会的つながり)が良好であれば、おそらく精神的な状態は健康(満たされている)と言えるのでないか。

それでは、「社会的に満たされた状態」は、どう考えたらよいだろうか。ヒトの一生は。社会の最小単位である家族とのつながりから始まり、学校で友人と交わり、社会人となってからは会社の同僚や仕事上のつながり、遊び(趣味)のつながり、コミュニティにおける接点など多面的なつながりに発展する。しかし、サラリーマンの場合には、現役を卒業すると会社の同僚や仕事上のつながりが一挙に剥落する。多くの場合、この剥落によって本人の充実感・達成感が著しく低下してしまい、家族等との関係性や精神的なバランスをも損ない、ウェルビーイング全体の悪化を招いてしまいかねない。
ヒトは社会的な生き物なので、老若を問わずその時に持っている社会的なつながりの変化によって社会的に満たされた状態は常に変化しうるが、サラリーマンは現役卒業時に大きな社会的下げ局面に直面する点が問題だ。

私の観察では、社会に対する貢献意欲が高くまだまだ頑張れると思っている元サラリーマン(「元気な元サラリーマン」)ほど、この罠にはまってしまう危険性が高い。「元気な元サラリーマン」をこの罠から解放しウェルビーイングを向上させることが、退職後の生き方に不安を感じている活躍中の現役世代のウェルビーイング向上にもつながり、ひいては国民全体のウェルビーイング向上に寄与するものと考える。
「元気な元サラリーマン」の社会的に満たされた状態は、趣味やボランティアでは代替できず、新しい働き方と働きの場を通してのみ得られるのではないか。
私は知見パワー株式会社の事業を進めることで、「元気な元サラリーマン」のための新しい働き方と働きの場の創出を目指している。